何処にいても同じ夢を見ている ポルトガル編 その六
『カフェ・マジェスティック』は創業1921年、これも1世紀愛されてきた場所である。京都然り、老舗は世界中で観光地化が進み混んでいる。くつろいで味わう場所でない。美術館巡りの様にアール・ヌーヴォーな店内を鑑る。どこもかしこも流線形、繊細な装飾が施され、壁面は鏡で埋めつくされていた。齢百歳超えた店が、「私、まだ綺麗でしょ?」と自ら映している様だ。その自負あってか、喧騒はあるが店の居心地は悪くなかった。
ポルトでの滞在期間は数日あったが、初日に行きたい場所に行き、後はおまかせ。それは我々の旅の流儀だった。ガチガチに決まった旅程が嫌なせいもあり、誰かに会えばその人に従い、流れに乗って運ばれたい、からでもあった。若いガイドは心得ており、ごく小ぢんまりした食堂や、隠れ家的なワイナリー、空いた時間の川くだりなど、自分たちの好きな「スカスカ感」を満喫させてくれた。
何処にいても同じ夢を見ている ポルトガル編 その六
『カフェ・マジェスティック』は創業1921年、これも1世紀愛されてきた場所である。京都然り、老舗は世界中で観光地化が進み混んでいる。くつろいで味わう場所でない。美術館巡りの様にアール・ヌーヴォーな店内を鑑る。どこもかしこも流線形、繊細な装飾が施され、壁面は鏡で埋めつくされていた。齢百歳超えた店が、「私、まだ綺麗でしょ?」と自ら映している様だ。その自負あってか、喧騒はあるが店の居心地は悪くなかった。
ポルトでの滞在期間は数日あったが、初日に行きたい場所に行き、後はおまかせ。それは我々の旅の流儀だった。ガチガチに決まった旅程が嫌なせいもあり、誰かに会えばその人に従い、流れに乗って運ばれたい、からでもあった。若いガイドは心得ており、ごく小ぢんまりした食堂や、隠れ家的なワイナリー、空いた時間の川くだりなど、自分たちの好きな「スカスカ感」を満喫させてくれた。