Ⅵ:ホメオパシー枕草子

何処にいても同じ夢を見ている ポルトガル編 その七

 ポルトからリスボンへの移動当日、切符を買いに寄った駅の窓口で「鉄道はストライキ中。目処はたたない」と聞かされた。余裕があって良かった、とつくづく思った。宿はもう取ってあるので、移動手段をどうするか?
 次の一手を考える前に「こんな夢を時々見るな」と気がついた。電車に間に合わない。路線を間違える。道に迷う。目的地に着いたと思えばそこではなくて、やり直し。そんな夢の舞台はしばしば「駅」だ。夢の場合、どうしても「駅」からまた電車に乗ろうとするが、今回は現実なのでそうはしない。リアル堂々巡りは避けなければいけない。
 私が自分の「妄想」について思い巡している間、夫はガイドと交渉していた。彼は無理だけど、長距離走れる別の人を見つけてくれた。お金はかかるが仕方ない。途中でコインブラにも寄れるしね。そんな訳で、帰路は車の後部座席のゆったり旅となった。

Rossio station in Lisbon. Manueline style.

何処にいても同じ夢を見ている ポルトガル編 その七

 ポルトからリスボンへの移動当日、切符を買いに寄った駅の窓口で「鉄道はストライキ中。目処はたたない」と聞かされた。余裕があって良かった、とつくづく思った。宿はもう取ってあるので、移動手段をどうするか?
 次の一手を考える前に「こんな夢を時々見るな」と気がついた。電車に間に合わない。路線を間違える。道に迷う。目的地に着いたと思えばそこではなくて、やり直し。そんな夢の舞台はしばしば「駅」だ。夢の場合、どうしても「駅」からまた電車に乗ろうとするが、今回は現実なのでそうはしない。リアル堂々巡りは避けなければいけない。
 私が自分の「妄想」について思い巡している間、夫はガイドと交渉していた。彼は無理だけど、長距離走れる別の人を見つけてくれた。お金はかかるが仕方ない。途中でコインブラにも寄れるしね。そんな訳で、帰路は車の後部座席のゆったり旅となった。

Rossio station in Lisbon. Manueline style.