Ⅵ：ホメオパシー枕草子

　小箱と大草原のエピソードに共通するのは「スペース」に関する固有の「感覚」である。ホメオパシー的に言えば、それは個人の「生命エネルギー」の質が反映されたものだ。例えば「牛の乳」のレメディーが合う人は「牛舎で押し合う」時の、「カタツムリ」のレメディーが合う人は「殻に閉じ籠った」時の、「ぎゅうぎゅう詰め感」を表す。またどちらも「草原に出た」時、「這い出て歩く」時の、「広々とした開放感」も表す。これらは「動物界」のレメディーの例だけど「植物界」でも「鉱物界」でも同じこと。「スペース」に対してこだわる「感覚」が、己の「生命エネルギー」が何の質かを示唆してくれるのだ。「感覚」とは目に見えない遺伝子みたいなもので、「私」と想定するレベルの心身の特徴を、断片的に明示している。普通どこまでを「私」と見做しているかは、イームズ夫妻による「Powers of Ten」の動画などを参照されたい。