ホメオパシークリニック芦屋

Photo by Megumi Tanaka

Clinic

診療のご案内

クラシカル・ホメオパシーについて

 当院では、クラシカル・ホメオパシーの手法を用います。これは一度に一種類のレメディーを用いる方法で、ハーネマンの言説に拠っています。前述の「似たものは似たものを治す」原理からすると、「或る人の状態」と「或るレメディーの状態」が、類似しないといけません。レメディーについての情報は単独でしか解りません。だからそうせざるを得ないのです。

 急性病の際には、複数のレメディーを次々と替える場合があります。急性期に人の状態がコロコロと変われば、それに合わせて服用レメディーも変えるのです。これには注意深い観察が必要で、状態の変化を小まめにチェックし、処方を変更します。ただし、一度に一種類という原則は、同じです。(注:当院では急性病のみの診療は行っておりません)

 慢性病については、一生にただ一種類のレメディーで済む人もいれば、子供時代から成長期にかけて種類が大きく変わる人、数種類がレイヤー状に循環し交替する人など、様々です。これは長年にわたり無数の患者さんを診た、マスター・ホメオパス達の意見です。私自身の経験では、深いケース・テイクが出来た時程、レメディーの種類は絞られました。

 適したレメディーを探す具体的な方法は、「Case-taking 診察」と「Case analysis分析」の2段階に別れます。「診察」では、主訴に始まり、痛みや不安など心身のあらゆる愁訴を聞き取ります。また性格・嗜好・仕事・人間関係・夢・恐怖・魅かれる物事・子供時代の経験などについてもお尋ねします。それらが複数のエントリー・ポイントとなり、精神の深層にアプローチします。

 次に「分析」では「診察」で得た情報から、患者さまの「Individuality個別性」をはじきだします。これは、その人を語る上で不可欠な特徴の組み合わせの事ですが、メソッドにより「Fundamental Themes本質的テーマ」や「Global Sensation普遍的感覚」や「Symptoms症状」やら、古今の提唱者による様々な切り口があります。私は通常これらを複数用い、どの方向からも一致するものを一種選びます。

 このようにレメディーはオーダー・メイドに処方されます。現在、本邦において、ホメオパシーは医療行為とはみなされず、レメディーは薬とは言えません。よってここで用いる処方とは便宜上の言葉になりますが。現在3000超とも言われるレメディーは、自然界の様々なもの-動物・植物・鉱物・人体組織・病理組織―などの原物質より、海外の製薬会社が製造販売しており、専門家が適切に使えば、その安全性は担保されています。

 私どもはその中から、患者さまのその時の状態に最も「似た」ものを選び出すのです。レメディーがよく適合した場合、急性病はもとより、直近の発症、未病の状態、機能的疾患、エネルギーレベルの高い小児のケース、感覚的で深層に深く入れた人などでは、経過は比較的速やかです。また年齢、罹患年数、病理の種類や重症度、治療歴、遺伝素因などにより、予後が異なります。

 経過中は、「Aggravationアグラベーション」や「Provingプルービング」などの症状に留意します。前者はいわゆる瞑眩=好転現象、後者は少し強すぎる状態です。それらが行き過ぎないよう経過報告から判断し、「Potencyポテンシー」と呼ばれるレメディーの強度を調整します。「The Law of Hering ヘリングの治癒の法則」通りに進んでいるか、精神の安定や活力の増加は見られるかなど、癒しの兆候をチェックします。

 以上が、当院でのクラシカル・ホメオパシーの概略です。ホリスティック治療に馴染みある方にとっては、すんなりとご理解いただけるかしれません。また全く未知のジャンルで抵抗をお感じになる場合、最初はセルフ・ケア講座をお受けになるなど基礎を学び、ご自分で急性病のケアをされると良いでしょう。レメディーがヒットした経験の前後では、物事の見え方も変わりだすように思います。

診療の流れ

1) お問い合せ

 診療をご希望の方は、メールでご連絡ください。「Contact お問い合せ」のページに、メール・フォームがございます。その際、以下の点をご記入頂けますと、初診までがスムーズに進みます。

・お名前・ご年齢・メールアドレス・電話番号(必須) ・主訴(最もお困りの問題)(必須) ・簡単な現病歴(標準医療/代替医療問わず治療歴を含む)

一旦、自動返信メールが送信されます。私からのお返事は通常、翌々日までにお送りします。

2) 初診予約

 お返事のメールに3つの書類を添付します。以下の①から③になります。よくお読みになり、初診予約をご希望の場合は「予約希望」とご返信ください。追って診察日時を相談します。後日、②と③にご記入し、診察日の前週まで必着でお送りください。

① 「ご案内」−当院の診療方針とアクセスのご案内になります。尚、COVID19警戒期間中は当面、オンライン診療<Skype /ZOOM>のみと致します。

② 「合意書」−ご署名・ご捺印の上、郵送をお願いします。

③ 「問診表」−数ページに渡りますので、記入にお日にちを要します。詳細をご記入いただける程、診療に役立ちます。メールに添付して返信されるか、手書き希望の方は合意書と共に郵送してください。

3) 初診

 初診の所要時間は、約2時間程度です。通常は当院にて、ソファーにお掛けいただき、くつろいだ状態でお話しを伺います。その方がより内省的になれるようです。

オンライン診療の場合は、お一人になれる時間や個室などの環境をお作りください。尚、15歳以下のお子様が受診される場合、保護者の同席は問題ありません。このようなケースでも、途中お一人になっていただく場合がございます。

オープンにお話しいただくと、より適したレメディーを選べます。深いケース・テイキングは、心の旅のようなものです。終了後は、さっぱりした心地よさに気づかれるでしょう。

4) 分析

 診察終了後より分析をはじめます。精度向上のため、クラシカル・ホメオパシーの各種メソッドを併用しております。その為、レメディー選択までに数日お日にちを頂戴しています。結果が出ましたら、処方レメディーの調達などについて、メールでご連絡致します。

5) レメディー服用

 添付文書にあるように、レメディーを服用してください。タイミングとしては、リラックスできる就寝前がベストです。

6) 経過観察

 レメディーを服用中は、できれば簡単な記録をつけてください。諸症状の推移、食欲・排泄・睡眠の変化、印象的な夢や出来事、人間関係や仕事で気づいた事など。どんな事でも結構ですし、個人的にインパクトのある事は、とても参考になります。ご自身の心身の状態を、 普段より意識してみてくださいね。

7) 経過報告

 レメディー服用して約2週間おきに、経過報告メールをお願いしています。その内容により、服用リピートや停止、アンチドートなどアドバイスを致します。

8) 再診

 通常は初診終了後、再診予約をします。レメディー服用から約1ヶ月〜2ヶ月以内に、はじめの再診をします。再診の所要時間は1時間ほどです。経過により、再診間隔は変わります。状態が安定しましたら、半年〜1年のペースに減らす、休止する、症状の再発時のみにする、等を相談します。

診察料

 初診料30,000円 (消費税別。レメディー代及び郵送料、次回再診までの相談料含む)  再診料15,000円(同上)

 通常診療時は、診察終了後に領収いたします。
オンライン診療時は、前日までに銀行振込をお願いします。

アクセス

 阪急芦屋川駅・JR芦屋駅から徒歩20分、阪神芦屋駅から徒歩10分ほど。松並木に縁取られた芦屋川に沿って、浜方向へ進んで戴きます。ホメオパシークリニック芦屋は、静かな住宅地の中にあります。

 通常診療時は、初診予約完了後、MAPでご案内いたします。

 オンライン診療期間は、Skype /ZOOMをお選び頂き、ご在宅セッションとなります。

院長のご紹介

 医師田中めぐみ。大阪市立大学医学部卒。元耳鼻咽喉科専門医(旧制度/2018年3月迄)。病院勤務医時代は、頭頸部外科領域の末期患者を多く担当。2005年よりホメオパシー研修を開始。2010年The International School of Homeopathy, London (ISHL) 卒業。在校時は校長Nick Churchill MA(Oxon)RSHom達に師事、Dr. Massimo Mangialavoriをはじめとした世界の先端メソッドを学ぶ。同年、ホメオパシークリニック芦屋開院。英国ホメオパシー協会The Alliance of Registered Homeopath(ARH)認定ホメオパス(MARH, RHom)資格取得。2011年WWR I終了。2018年WWRⅢ終了。(WWR=The Other Song AcademyのPost Graduate課程)。現在、Dr. Rajan Sankaranらムンバイ・グループの提唱するSynergyメソッドを診療の核としている。

お願い

 当院では私の助手、愛犬がお出迎え致します。人好きのする小型犬で、誰がいらしても、嬉しくなって、はしゃぎます。元来おとなしく、直ぐに落ち着くのですけれど。動物が苦手な方は、事前にお知らせくださいね。オンライン診療時は、勿論No Problem。ZOOMする私の足元で、常にスタンバッております。