何処にいても同じ夢を見ている ポルトガル編 その八
リスボンはポルトと異なり都会らしさが気になった。けれど川に面した急峻な土地であるのは同じであった。滔々と流れるテージョ川。この流れに沿ってトラムが走り、山に向かってケーブルカーが走る。これらの路線は単純なので、例の堂々巡りの不安はない。鈍行の公共交通機関を使う楽しさを満喫し、我々は坂を登っては降り、歩き回った。
歩くと腹が減る。ポルトガル料理はあっさりと海鮮を多く使う為、日本人の口に合う。まだ食べられた。駅の近くにアレンテージョの地方料理屋を見つけた。入り口こそ目立たないが、通路を抜けるとモロッコ風の中庭が開け、そこから幾つもの部屋やホールが広がって、何処もカラフルな「アズレージョ」で埋められていた。素敵だ。豚肉とアサリ蒸し。タコのご飯。サメのスープ。アレンテージョ料理は一風変わっていた。ポルトガル名物バカリョウ(干し鱈)には少し飽きていたところで、エキゾチックさが嬉しかった。
何処にいても同じ夢を見ている ポルトガル編 その八
リスボンはポルトと異なり都会らしさが気になった。けれど川に面した急峻な土地であるのは同じであった。滔々と流れるテージョ川。この流れに沿ってトラムが走り、山に向かってケーブルカーが走る。これらの路線は単純なので、例の堂々巡りの不安はない。鈍行の公共交通機関を使う楽しさを満喫し、我々は坂を登っては降り、歩き回った。
歩くと腹が減る。ポルトガル料理はあっさりと海鮮を多く使う為、日本人の口に合う。まだ食べられた。駅の近くにアレンテージョの地方料理屋を見つけた。入り口こそ目立たないが、通路を抜けるとモロッコ風の中庭が開け、そこから幾つもの部屋やホールが広がって、何処もカラフルな「アズレージョ」で埋められていた。素敵だ。豚肉とアサリ蒸し。タコのご飯。サメのスープ。アレンテージョ料理は一風変わっていた。ポルトガル名物バカリョウ(干し鱈)には少し飽きていたところで、エキゾチックさが嬉しかった。