Ⅵ:ホメオパシー枕草子

共感 NO ? その一

 随分前になるが、患者さんから変わった質問をされた。「私は医学部志望なんですが、自分が向いているのかわかりません。医者に一番必要な資質って、何だとを思われますか?」。彼女は母校の後輩で、同窓会名簿を見て開業医を訪ね歩いていると言った。凄いな。見慣れたブレザーの制服と校章に、張りのある頬をした童顔の少女だった。容貌と実行力のギャップ、真摯さに驚き、私は腕を組んで熟考していた。
 「…患者さんと医者の…双方の立場を…自在に行き来できる事かと思います(汗」。考えて捻り出したと言うより、降りてきて口から出た言葉だった。「ありがとうございました」。少女は一瞬きらっと目を光らせ、突っ込みもせず、さっさと診察室を後にされた。旋風の様だった。この答えは的を得ていると今でも思う。

「病草紙」より眼病の治療 
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/8798751/1/35

共感 NO ? その一

 随分前になるが、患者さんから変わった質問をされた。「私は医学部志望なんですが、自分が向いているのかわかりません。医者に一番必要な資質って、何だとを思われますか?」。彼女は母校の後輩で、同窓会名簿を見て開業医を訪ね歩いていると言った。凄いな。見慣れたブレザーの制服と校章に、張りのある頬をした童顔の少女だった。容貌と実行力のギャップ、真摯さに驚き、私は腕を組んで熟考していた。
 「…患者さんと医者の…双方の立場を…自在に行き来できる事かと思います(汗」。考えて捻り出したと言うより、降りてきて口から出た言葉だった。「ありがとうございました」。少女は一瞬きらっと目を光らせ、突っ込みもせず、さっさと診察室を後にされた。旋風の様だった。この答えは的を得ていると今でも思う。

「病草紙」より眼病の治療 
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/8798751/1/35