Ⅲ章： 「サボテン」の少年　

　患者が物言わぬ子供さんの場合でも、保護者の優れた観察により、本人の「質」は詳しく得られます。このケースがそうでした。少年は幼児期から超過敏で、風が吹いても泣き叫び、夜車に乗ると窓の外の物が「大きくなった、小さくなった」とパニックになりました。頭のケガで傷跡が凸凹になった事、先生の叱責、テストの不出来、全てに過剰反応し不登校になりました。何時間もトイレに引き籠りました。ゲームには才能があり、すると万能感が湧きました。沢山のアレルギーや易感染性がありました。音楽に強く影響されました。できる事・できない事、調子の良い時・悪い時の差が極端でした。さて、この様な「Sensitivity敏感さ」のテーマは、「Plant Kingdom植物界」のレメディーが合う人に多くみられます。また別の特徴「両極端/大小/凸凹＝膨張と収縮」のテーマは、「植物界」の下位分類では「Cactaceaeサボテン科」が該当しました。