I 章: アリスの(私)を探して

抑圧された経験—蹴る/鋭さ/強さ/意見する/抑えられる/従う/自立する/自由

ウサギ「ピアノを蹴った?他には?」

アリス「男の子を蹴って怪我させた。ふざけられてやり返すと、脚から血が出たの。反射的に鋭く蹴って。ママと謝りに」

ウサギ「ママは君にどう言った?」

アリス「私は男の子みたいだって。見た目と違うって。中身は頑固で気が強いって」

ウサギ「自分ではどう思う?」

アリス「気は強いけど、わがままじゃない。ママやお姉さんは何でもパパに従う。私はそうじゃない。自分の意見を言う」

ウサギ「意見をいうとどうなる?」

アリス「抑えこまれる。例えば進路。私の意見は通らない。パパの希望は私のやりたい事じゃない。でも子供だから従うしかない」

ウサギ「どうしたい?」

アリス「今は我慢する。いつか自立しなきゃいけない。でないと自由がない」

“Tweedledum’s fury over his missing rattle”:

Illustration for the fourth chapter of

Lewis Carroll’s Through the Lookling Glass 1871,

drawing by Sir John Tenniel.

抑圧された経験—蹴る/鋭さ/強さ/意見する/抑えられる/従う/自立する/自由

ウサギ「ピアノを蹴った?他には?」

アリス「男の子を蹴って怪我させた。ふざけられてやり返すと、脚から血が出たの。反射的に鋭く蹴って。ママと謝りに」

ウサギ「ママは君にどう言った?」

アリス「私は男の子みたいだって。見た目と違うって。中身は頑固で気が強いって」

ウサギ「自分ではどう思う?」

アリス「気は強いけど、わがままじゃない。ママやお姉さんは何でもパパに従う。私はそうじゃない。自分の意見を言う」

ウサギ「意見をいうとどうなる?」

アリス「抑えこまれる。例えば進路。私の意見は通らない。パパの希望は私のやりたい事じゃない。でも子供だから従うしかない」

ウサギ「どうしたい?」

アリス「今は我慢する。いつか自立しなきゃいけない。でないと自由がない」

“Tweedledum’s fury over his missing rattle”:

Illustration for the fourth chapter of

Lewis Carroll’s Through the Lookling Glass 1871,

drawing by Sir John Tenniel.