Ⅵ：ホメオパシー枕草子

コロナ禍に入り真冬でも職場の換気を欠かさずしていた。私室に窓があり、暖房してもやはり寒い。ボディワークの人には「下腹部が冷えてます」と指摘され、友人にも「温活はするべし」と、「蓬蒸し」を勧められた。時節柄できれば衛生的にと自宅用セットを検索すると、出てきたのは「麻蒸し」だった。素焼きのポットで「麻草」等が配合された生薬を炊き、素焼きの座椅子に空いた穴を通して蒸気を当て、成分を経皮（粘膜）吸収しましょうね、と言う内容。加えて「麻」製マントを着て座る。冷えによるダメージを感じたのと、壺で煮炊きするマジカルなイメージがツボに入って、まあまあな価格に目を瞑り購入した。数ヶ月して到着後、1週間に1回程度、40分間座り出した。ひとりサウナの様だが特に発汗は増えず、局所から吸収した生薬の影響を感じる。ただ成分が17種類のミックスなので、何のせいか分からない。私には少し強いのか、神経が昂る様だ。