Ⅵ:ホメオパシー枕草子

色は匂へど その一

明日は春分。三寒四温の頃なので、朝は何を着て出るか躊躇する。スマホでチェックし、ベランダで陽射しと風を確かめる。まだ冷えてコートを選んでも、綻んできた気分は明る目の色を欲してる。襟元のブローチ、足元のスニーカー。わずかな差し色をビビッドにする。マスクの下の口紅やランジェリーも然り。見えない色は、それでも波長を発しているから。色を選ぶのは音楽と似て、個人の趣味とその時の状態を表すものだ。と言うか、表せる方が具合が良い。もし黒やグレーの服ばかり着たいなら、その様な波長と共鳴する「気」の状態なのだから、それらを身につけ表現する方が癒え易い。無理に明るい色を着て、元気を演出する必要はないと言う事。大事なのは、自分の内側をなぞり、表に出せる感受性かと思う。制服のようにお仕着せでなく、流行を意識して人に合わせるのでもなく。その日の自分を確かめて、色や形を選べる自由。それが真の“モード”と思う。

お家の差し色。ダリア、ニゲラ、茴香、ユーカリ…

色は匂へど その一

明日は春分。三寒四温の頃なので、朝は何を着て出るか躊躇する。スマホでチェックし、ベランダで陽射しと風を確かめる。まだ冷えてコートを選んでも、綻んできた気分は明る目の色を欲してる。襟元のブローチ、足元のスニーカー。わずかな差し色をビビッドにする。マスクの下の口紅やランジェリーも然り。見えない色は、それでも波長を発しているから。色を選ぶのは音楽と似て、個人の趣味とその時の状態を表すものだ。と言うか、表せる方が具合が良い。もし黒やグレーの服ばかり着たいなら、その様な波長と共鳴する「気」の状態なのだから、それらを身につけ表現する方が癒え易い。無理に明るい色を着て、元気を演出する必要はないと言う事。大事なのは、自分の内側をなぞり、表に出せる感受性かと思う。制服のようにお仕着せでなく、流行を意識して人に合わせるのでもなく。その日の自分を確かめて、色や形を選べる自由。それが真の“モード”と思う。

お家の差し色。ダリア、ニゲラ、茴香、ユーカリ…