微なる生きもの その二
「リグニンだと思います」。なじみの古書店主が古書の匂いの訳を教えてくれた。
本は紙で出来ている。紙の原料は木材パルプ。木材の主要成分は難分解性のセルロース、ヘミセルロース、リグニン。特にリグニンは木材繊維を接着させ、微生物による分解に抵抗する。しかし木材腐朽菌は分解しようとする。その時リグニンは揮発性有機化合物(VOC)を出す。アーモンド、バニラ、花の香りなど。これは高温多湿下で起こる。木材腐朽菌とは「菌界Fungi」に属し、キノコ類(椎茸、なめこ、榎茸、舞茸など)と同種のものだ。
また、雨あがりの匂いには、「ペトリコール=日照り続き後の最初の雨に伴う独特の香り」と言う固有名があるらしい。放線菌等の代謝産物ゲオスミンが、雨により土から大気中に拡散する。人の鼻はこれを鋭敏に捉える。
微なる生きもの その二
「リグニンだと思います」。なじみの古書店主が古書の匂いの訳を教えてくれた。
本は紙で出来ている。紙の原料は木材パルプ。木材の主要成分は難分解性のセルロース、ヘミセルロース、リグニン。特にリグニンは木材繊維を接着させ、微生物による分解に抵抗する。しかし木材腐朽菌は分解しようとする。その時リグニンは揮発性有機化合物(VOC)を出す。アーモンド、バニラ、花の香りなど。これは高温多湿下で起こる。木材腐朽菌とは「菌界Fungi」に属し、キノコ類(椎茸、なめこ、榎茸、舞茸など)と同種のものだ。
また、雨あがりの匂いには、「ペトリコール=日照り続き後の最初の雨に伴う独特の香り」と言う固有名があるらしい。放線菌等の代謝産物ゲオスミンが、雨により土から大気中に拡散する。人の鼻はこれを鋭敏に捉える。






