Ⅵ：ホメオパシー枕草子

以下夢の続き：「知人と居たのは近くのカフェらしく、側に芦屋川が流れていた。私は西の方角に駆け出した。祖父母の家は東の方角だったから、何故かは分からない。とにかく急いでいた。走っていると身体の重さがまどろっこしく、その内自分は光の玉になり、宙空に浮いて飛んでいた。古びた通りが現れ、昔の家の前らしき場所におばあちゃんが現れた。若い娘の様な派手な化粧と着物姿で、どう見ても変だった。通りも家も姿も全部、AIが作った映像の様に細かく間違っていた。でもそれはどうでも良かった。おばあちゃんは笑って『よう来たな！』と言い、私たちは強く抱擁した。涙が溢れた。さあ懐かしい家に入ろうと鍵を開けた」。その瞬間、私は目が覚めた。そのまま家に入ったらどうなったのか分からない。このおばあちゃんと言うのは母方の祖母で、子供だった私を相手に花札などして一緒に遊んでくれた、親友のような人だった。