Ⅳ章： 「水晶」の人　

　悪化の方は、パフォーマンスの前・失敗後、寒冷、空腹で顕著でした。「Modalityモダリティ」は「Exciting Factors発症要因」と似ているので、これらも三番目のセルに加えました。ところで、「褒められる」「注目される」はケーステイク中繰り返し語られた事柄でした。私はここに核心があると思えました。そこで問いを続けました。「褒められる、注目されるについて話して？」「…まだ足りないんです。私はもっと広く認知されていいはず。TVのドキュメンタリー番組に出演するのが次の目標です。私の生き方は個性的だし、すごく努力しています。いずれ世界に進出したいし」「もしそうならなければ？」「…」「どうなりますか？」「…愛されない。たとえば＊＊さんみたいに誰もが憧れる人にならないと」「ならないと？」「…生きる気力がなくなる。私らしさを知ってもらえない。愛されない」。