Ⅳ章： 「水晶」の人　

「Themes テーマ」とはざっくりと言えば、個性の表現に不可欠な特徴の、総まとめです。大抵は生涯通した性質に現れ、嗜好や仕事や人間関係等の選択バイアスになり、症状の内容や発症する部位にも反映します。このケースでは「ケア」「栄養」の他に「アイデンティティ」も該当すると想われました。固定した「私らしさ」への執着は、肩書きを冠した仕事に精進することで昇華され、更にはセレブリティ・レベルの名声と賞賛を欲します。それは成功の大きなモチベーションになると同時に、視野を狭め、頑なになり、知らないうちに消耗させています。過大な目標が予期不安を育て、汗をかかせ、外見と関わる皮膚炎やケロイドを生じさせます。八番目のセルが埋まり、このケースの全体像は「Mineral Kingdom鉱物界」「The 3rd Row第三列」「Silica SiO2/水晶」を指していました。