Ⅲ章： 「サボテン」の少年　

　このケースで観察と聞き取りから得た全て（症状・表現・性格・特徴・趣味嗜好）に通じる「グローバル・センセーション」のテーマは、「敏感さ」〜「膨張と収縮」にまとまりました。それは「植物界」では「Cactaceaeサボテン科」の「Peyoteペヨーテ」のものと一致しました。「ペヨーテ」から作られるレメディーは「Anhaloniumアンハロニウム」です。これを「レパートリー（ホメオパシーの症状辞典）」で調べると、以下の記載があります。「物が小さくなるか無限大になる」「物が変形する」「次元が歪む」「傷つきやすさ」「皮膚は過敏か無感覚」「イライラする」「神経痛」「押し潰される痛み」「現実の痛みから逃げる」「逃避」「夜寝ると幻覚」「環境への適応困難」「環境や自分に無関心」「深い孤独感」「色の洪水」など。これらは「アンハロニウム」が合う患者の症状なのですが、ここでもまた、少年の症状と類似が見られました。