Ⅲ章: 「サボテン」の少年 

ゲームへの投影

 「アンハロニウム」の「基本テーマ」とされる「万能感」「色の洪水感」はこのケースの場合、大好きなゲームに投影されていました。例えば『星のカービィ』では、丸くて可愛い主人公が敵を吸っては星型の弾を吐き、強くなります。患者の症状のキャラクター『デス・スター』同様「小さくて弱そうだが、実は大きくなるし強い」のです。また『スプラトゥーン』は、ビビッドなインクを掛け合い陣地取りするシューティング・ゲームです。インクを交互にぶちまけあうと、バーチャル世界は「サイケデリック」に輝きます。このように症状・性格・特徴・趣味嗜好、何処から入っても繰り返し同じ表現に行き着く時。表現に強度がある時。そこは「グローバル・センセーション」の在りかです。「センセーション」とは言い換えれば、患者の内に宿る<或るもの>が「わたしに気づいて!」と声をあげている密かな徴であり、ホメオパスはその徴を集めて回るのです。

ゲームへの投影

 「アンハロニウム」の「基本テーマ」とされる「万能感」「色の洪水感」はこのケースの場合、大好きなゲームに投影されていました。例えば『星のカービィ』では、丸くて可愛い主人公が敵を吸っては星型の弾を吐き、強くなります。患者の症状のキャラクター『デス・スター』同様「小さくて弱そうだが、実は大きくなるし強い」のです。また『スプラトゥーン』は、ビビッドなインクを掛け合い陣地取りするシューティング・ゲームです。インクを交互にぶちまけあうと、バーチャル世界は「サイケデリック」に輝きます。このように症状・性格・特徴・趣味嗜好、何処から入っても繰り返し同じ表現に行き着く時。表現に強度がある時。そこは「グローバル・センセーション」の在りかです。「センセーション」とは言い換えれば、患者の内に宿る<或るもの>が「わたしに気づいて!」と声をあげている密かな徴であり、ホメオパスはその徴を集めて回るのです。