I 章: アリスの(私)を探して

「好きなこと」の経験—ひとり/自由/好奇心/共感/温血

ウサギ「森はいいね!お友達と二人だと、どんな感じ?」

アリス「普段、私はひとりで出かけるの。予定を決めないでも、その日の気分で自由に動けるから。知らない所に行ったり、毎日違う人に会うのが好き。でも大好きなお友達と一緒に出かけると、特別な気分になれる」

ウサギ「特別な気分?」

アリス「たとえば森の奥深く入る。光が射して苔の匂いのする、素敵な場所を見つけたとするでしょう?その時私が横を見ると、彼女も私を見て笑う。何も言わないでもわかるのよ。私たちは共感できる」

ウサギ「共感か。体には何か感じる?」

アリス「温かさかな。同じ血が通う様な?」

ウサギ「他にもある?同じ血が通う様な気がするのは?」

アリス「動物を触る時。うちの猫ちゃんといる時。犬も大好きなんだけど‥」

“Alice and Kitty”:

Illustration for the first chapter of

Lewis Carroll’s Through the Looking Glass,

drawing by Sir John Tenniel 1871.

「好きなこと」の経験—ひとり/自由/好奇心/共感/温血

ウサギ「森はいいね!お友達と二人だと、どんな感じ?」

アリス「普段、私はひとりで出かけるの。予定を決めないでも、その日の気分で自由に動けるから。知らない所に行ったり、毎日違う人に会うのが好き。でも大好きなお友達と一緒に出かけると、特別な気分になれる」

ウサギ「特別な気分?」

アリス「たとえば森の奥深く入る。光が射して苔の匂いのする、素敵な場所を見つけたとするでしょう?その時私が横を見ると、彼女も私を見て笑う。何も言わないでもわかるのよ。私たちは共感できる」

ウサギ「共感か。体には何か感じる?」

アリス「温かさかな。同じ血が通う様な?」

ウサギ「他にもある?同じ血が通う様な気がするのは?」

アリス「動物を触る時。うちの猫ちゃんといる時。犬も大好きなんだけど‥」

“Alice and Kitty”:

Illustration for the first chapter of

Lewis Carroll’s Through the Looking Glass,

drawing by Sir John Tenniel 1871.