I 章: アリスの(私)を探して

白紙の効用

「僕という鏡に君の(気)の像が映った。それに似たものを分析していたんだ。レメディーはポテンタイズと言う方法で、似たものから希釈・攪拌して作られる。物質は残らないが(気)の潜在力は強くなり、投与された人の(気)の乱れを素早く解消させる、と言われる」。どうやら声は鏡の方からするようでした。アリスは鏡に問いました。「白紙は何のためにあるの?」。声は感心して答えました「鋭いね!1枚目が「鏡」。心に映っているのは言葉の世界。「感覚」を複雑に組合せ、自分と世界を鏡像の様に作り出す。その元になるのが2枚目の(気)。今日僕は鏡の役をしたが、(気)を観ていたのは誰だった?3枚目の<気づき>だね。これが白紙。質は無い、ただ観る場。だから本当は名前は無いんだけど」

“Alice arriving at the world on the other side of the mirror”:

Illustration to the first chapter of

Lewis Carroll’s Through the Looking Glass,

drawing by Sir John Tenniel 1871.

白紙の効用

「僕という鏡に君の(気)の像が映った。それに似たものを分析していたんだ。レメディーはポテンタイズと言う方法で、似たものから希釈・攪拌して作られる。物質は残らないが(気)の潜在力は強くなり、投与された人の(気)の乱れを素早く解消させる、と言われる」。どうやら声は鏡の方からするようでした。アリスは鏡に問いました。「白紙は何のためにあるの?」。声は感心して答えました「鋭いね!1枚目が「鏡」。心に映っているのは言葉の世界。「感覚」を複雑に組合せ、自分と世界を鏡像の様に作り出す。その元になるのが2枚目の(気)。今日僕は鏡の役をしたが、(気)を観ていたのは誰だった?3枚目の<気づき>だね。これが白紙。質は無い、ただ観る場。だから本当は名前は無いんだけど」

“Alice arriving at the world on the other side of the mirror”:

Illustration to the first chapter of

Lewis Carroll’s Through the Looking Glass,

drawing by Sir John Tenniel 1871.