ホメオパス—患者の(気)を映す鏡
アリスがソファから立つと、横手の大きな机の上に封筒が見えました。表には「後から読んで」とありました。でも好奇心の強いアリスは、その場で封を開けてしまいました。中身は便箋3枚で、1枚目には大きく「鏡」、2枚目には(気)と書かれており、3枚目は白紙でした。ハッとして正面を向くと、顔の高さに大きな鏡が据えてありました。すると何処からか声がして来ました。「君は自分の顔を直接見たことがある?僕は無い。きっと誰も無い。何かに映っているのを見るだけ。鏡を見て。君の顔があるね。周りの世界もある。光が君と鏡に反射して合って、君と世界が脳裏に映る。君はそれを自分と世界だと思う。今日僕は光の代わりに言葉を使った。言葉が君と僕に反射し合って、普段見えない君と世界の像が現れた。つまり、僕は君の(気)を映す鏡になった」
ホメオパス—患者の(気)を映す鏡
アリスがソファから立つと、横手の大きな机の上に封筒が見えました。表には「後から読んで」とありました。でも好奇心の強いアリスは、その場で封を開けてしまいました。中身は便箋3枚で、1枚目には大きく「鏡」、2枚目には(気)と書かれており、3枚目は白紙でした。ハッとして正面を向くと、顔の高さに大きな鏡が据えてありました。すると何処からか声がして来ました。「君は自分の顔を直接見たことがある?僕は無い。きっと誰も無い。何かに映っているのを見るだけ。鏡を見て。君の顔があるね。周りの世界もある。光が君と鏡に反射して合って、君と世界が脳裏に映る。君はそれを自分と世界だと思う。今日僕は光の代わりに言葉を使った。言葉が君と僕に反射し合って、普段見えない君と世界の像が現れた。つまり、僕は君の(気)を映す鏡になった」