I 章: アリスの(私)を探して

「繰り返す」経験と「身体症状」—グルグル迷う/脱力/腕が重い/怠い/動かせない

ウサギ「同じ場所をグルグル迷ってる?」

アリス「そう。現実でも私は方向音痴で、よく知ってるはずの道で迷うの。元の場所に戻って、グルグル。あれと同じ!」

ウサギ「それはどんな経験?」

アリス「焦る。失望する。たどり着けない」

ウサギ「たどり着けないと体はどうなる?」

アリス「ぼんやりして、脱力する。ああもう、動けない」

ウサギ「脱力はどこに感じる?」

アリス「全身に‥腕かな?はじめに腕が挙げにくくなる。重くなって、怠くなって」

ウサギ「どうなる?」

アリス「もう動かせないよ。私の腕はとても働き者なのに‥」

(アリスは両腕をだらりと垂らし、上半身ごと前に倒しました)

“Rowing with the sheep”:

Illustration for the fifth chapter of

Lewis Carroll’s Through the Lookling Glass 1871,

drawing by Sir John Tenniel.

「繰り返す」経験と「身体症状」—グルグル迷う/脱力/腕が重い/怠い/動かせない

ウサギ「同じ場所をグルグル迷ってる?」

アリス「そう。現実でも私は方向音痴で、よく知ってるはずの道で迷うの。元の場所に戻って、グルグル。あれと同じ!」

ウサギ「それはどんな経験?」

アリス「焦る。失望する。たどり着けない」

ウサギ「たどり着けないと体はどうなる?」

アリス「ぼんやりして、脱力する。ああもう、動けない」

ウサギ「脱力はどこに感じる?」

アリス「全身に‥腕かな?はじめに腕が挙げにくくなる。重くなって、怠くなって」

ウサギ「どうなる?」

アリス「もう動かせないよ。私の腕はとても働き者なのに‥」

(アリスは両腕をだらりと垂らし、上半身ごと前に倒しました)

“Rowing with the sheep”:

Illustration for the fifth chapter of

Lewis Carroll’s Through the Lookling Glass 1871,

drawing by Sir John Tenniel.