Ⅱ章：「真珠貝」の人　　

　先の会話は抜粋ですが、症状から始めても抽象的結末に至る流れを示しています。メソッドのテクニックがあるのです。話の要所をピックアップ、そこを問いかけ深みへ誘います。連想ゲームにも似ています。この方は「７レベルズ」の「５Sensation感覚」「６Energyエネルギー」まで容易に表現され、私はそれらを分析、似た「感覚」を持つ或る物を選びました。「４Delusion妄想」までのレベルは「人間的」領域とされます。「夢・妄想」は言語の織り成す物語だからです。私はより掘り下げ「非人間的」領域とされる「感覚」を探ります。それは人生の様々な局面の「どこを切っても同じ金太郎飴」の様なもの。ナンセンスで本質的な要素。彼女の「被る」「グルグル回る」「足を下ろせない」「動けない」「光がない」「静か」「丸まる」「何か乗ってる」「ザラザラ」「縦長の塊」「白とグレー」「羽根型」「縮む」「硬くなる」の様に。