10: へリングの治癒の法則 The law of Hering

レメディーがヒットしたかどうかを判断するのに、指標となる法則があります。これが「へリングの治癒の法則」と呼ばれるもので、「米国ホメオパシーの父」と呼ばれたコンスタンチン・へーリング Constantin Hering(1800-1880)による、治癒の方向性のルールです。治癒が起こる際には、通常このような「症状」の流れがみられます。「心から体へ。内側から外側へ。上から下へ。生命維持にとって重要な臓器から、より重要ではない臓器へ。最近の状態から、昔の状態へ」これらの全てが一度に起こるわけではありません。たとえば「不安や鬱の気分がなくなったが、胃が重くなってきた」「不整脈の発作はおさまったけれど、皮膚が痒くて、鼻水がたくさん出る」「元気になったが、若いころにみられたイライラがでてきた」「背中の吹き出物が治り、足に湿疹がでた」のような感じで、みられるようです。

11:  レパートリー Repertory

 ホメオパシーで用いられる症状別辞書のことを、レパートリー Repertoryと呼びます。その多くは、「ケント Kent」や「ベニングハウゼン Boenninghausen」や「ファタク Phatak」などの、編纂者名で呼ばれています。これらには、精神から身体の各部までの、多岐多様な症状と、それを起こしうるレメディー名とが収載されています。ホメオパスはケース・テイキングで得られた症状のうち、その人にとって不可欠だったり、非常に特異的だったりするものを洗い出し、レパートリー上で探します。その症状の組み合わせから、可能性の高いレメディーを割り出すのです。昨今では、Mac repertory や Radar などといった、PC レパートリーの使用が一般的になりました。また Online repertory と言う Web 上の検索システムも登場しました。いずれを用いる場合でも、必要な症状を選び出す作業こそ、ホメオパスの技量となるのです。