5: レメディー Remedy

 レメディーとは、ホメオパシーで用いられる丸薬状の砂糖粒です。植物・鉱物・動物など、自然界由来の様々な成分から作られる母液を、高度に「希釈 Dilution」し、沁み込ませてあります。原物質が確認されないレベルまで希釈されたものも、多々あります。電磁波や光線などからも作られます。ただレメディーは、単なる希釈のみならず「振盪 Succussion」も重ねて行う、「活性化 Potentizing」の工程を経ています。ハーネマンはそもそも、薬物の副作用を最小にする動機から、投与量を減らす実験を重ねました。その結果、「極微量まで希釈すると、逆に作用が強くなる」という発見をしました。また偶然にも、「振盪が加わることで、その作用は飛躍的に高じる」ことを知りました。この組み合わせである「活性化」により、レメディーは物質の化学的レベルでは無く、エネルギー・レベルで作用するものとなったのです。

6: ケース・テイキング Case-taking

 ケース・テイキングとは、診察(コンサルテーション)時に行われる、お話の聞き取りを指します。ホメオパシーにも様々な流派がありますが、クラシカル・ホメオパシーでは、患者さま一人ひとりに合わせた最適なレメディーを選ぶため、十分な時間をかけます。そして、心と体の両方の「症状」を、深いレベルで聞き出すように努めます。近年では、そのためのメソッドがとても洗練されてきました。その一つは、インドの天才的ホメオパスである、ラジャン・サンカラン Rajan Sankaran が提唱する、「センセーション・メソッド Sensation method」です。これは、患者さまご自身による、問題に関する表現を、「病名 Fact」や「感情 Emotion」といった比較的浅いレベルから、「妄想 Delusion」や「感覚 Sensation」といった無意識的な領域へと、深みをもたせていく方法論です。そのような深みに辿りつけますと、最適なレメディーに関する、確かな手がかりが得られるのです。