イントロダクション

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 こんにちは。ホメオパシークリニック芦屋へようこそ。

 ホメオパシーは、約200年前のドイツで発祥した、「補完代替医療 CAM:Complementary and Alternative Medicine」のひとつです。「心身一如」、心と体をひとつのものと捉える、「ホリスティック医療 Holistic Medicine」にも属します。

 複雑かつ変化の激しい現代社会。健やかであり続けるのは容易ではありません。時には誰しも、心身のバランスを崩します。ホメオパシーは「自然治癒力」の賦活化により、自力でアンバランスを修正し、健やかさを取り戻させよう、という概念の療法です。

 私たちの精神・神経・免疫・内分泌系などは、密接に相互作用し、微細なレベルで常時心身の修復・調整をしています。このレベルに働きかけるべく、より根底から全体を動かすと想定する「自然治癒力」を刺激して、連鎖的に回復を促すしくみです。

 鍼灸・漢方でおなじみの中医学、インド伝承医療のアーユルヴェーダなど、「自然治癒力」の賦活化は、CAM 全体に通じて見られます。自然医療という大きな流れ、その支流毎にシステムがあり、アプローチの仕方が異なるようです。

 当院では「クラシカル・ホメオパシー Classical Homeopathy」と呼ばれる手法を用います。その中でも「センセーション・メソッド The Sensation Method」と言う、比較的新しい特殊なカウンセリングと分析をメインに行います。それらを元に、患者さまの「全体像」を描き出し、その像に最も「類似した」レメディーをひとつ選びます。

 「全体像」を描くには、患者さまの「私」らしさを集めます。

 「私」とは、何でしょう? 個性・性格・世界観・反応の仕方・行動パターン・趣味・嗜好・特徴・習癖・反復する記憶・恐れ・イメージ・感情・夢 …。さまざまな心身の特徴がまとまって、統合されたもの。それが「私」らしさ、の正体ではないでしょうか。

 「私」とは、この世を生き抜くために備わった、人間の証とも言えるでしょう。今ここの状況に対し、各人各様の捉え方をして対応する、サバイバル戦略の違い。多種多様な世界の中で、要合って生まれてきたものでしょう。

 「私」について困るのは、それ故に苦しむ時なのです。「私」らしさは必要ですが、過剰過ぎると、それに囚われ現実にそぐわず、臨機応変になれません。思い込みの連鎖にはまります。「私はこうでなければいけない」とか「私はいつもこうなってしまう」とか。

 こんな感覚が強すぎて、反復するパターンにはまり込み、柔軟に行動できないなら。まだ来ない未来を憂い、済んだ過去ばかり思うなら。過剰になった「私」が、「今・ここ」に対処不能で、「異常あり」とシグナルを発しているのかもしれません。

 ホメオパスは、観る人です。心身いずれの「症状」も、そんなシグナルとして捉えます。カウンセリングでは、日常生活レベルから、深い意識の層に到るまで、普遍的で必須な「私」らしさの断片を、入念に拾い集めます。自覚はないのだけれど、体が悲鳴をあげている。そんな抑圧された人の身体「症状」も、「私」らしさの寡黙な要素と言えるのです。

 ホメオパスは、探す人です。患者さまの「私」らしさを厳選し、「全体像」を描き、それと最も「類似する」像を持つ或るものを、メソッドを頼りに探し出します。実に不思議なことですし、また理由こそわかりませんが、動物・植物・鉱物など、森羅万象の中にある、或るひとつのものの本質と、或る人の「全体像」の本質とは、ごく「類似する」のです。

 今や数千種もあるレメディーは、万物から抽出した母液から作られます。「活性化」という過程を経て、物質レベルではない機序により、「自然治癒力」のスイッチを入れる、と言われています。「似たものが似たものを治す」。この「類似の法則 The law of similar」に則り、最も「似た」ものをひとつ、見つけるべし。これが「私」探しの所以です。

 ホメオパスは、整える人です。個々人に合ったレメディーを選び、時々の状態に応じて匙加減をし、流れをみます。シグナルとしての「私」は、はじめ声を上げますが、速やかに乱れを発散できれば、自ずと鎮まり、中庸に落ち着きます。バランスのとれた、色とりどりの個性としての、「私」になるのです。

 レメディーがヒットした結果は、様々です。解放、満足、平安、自信、落着き、力強さ。体力がつき、周りと調和し、今を味わえる。主訴を忘れ、苦が減じ、己の状態に気づく。かような経験を患者さまと共有できた事から、私はこのメソッドを信頼しているのです。

 最後に。ここに訪れ、読んで下さった皆様へ。感謝をこめて。ありがとう。

ホメオパシークリニック芦屋 院長 田中めぐみ

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